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海外の最新医学記事からの役立つ情報と英語学習について、留学なし通学なしでIELTS band 7.5達成した独学派勤務医のBlog

アストラゼネカ社製ワクチンに関する血栓症の問題

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自分の周りを見る限り、今のところ

新型コロナワクチンは全てファイザー社製の

コミナティが接種されているようですが、

これからもっと接種人口が増えるに従い、

他社製のものも接種される機会が

増えてくるものと予想されます。

 

一足先にワクチン接種が進んでいる

欧米からの報告ではワクチンに関連する

血栓症の報告もあり、

まだ見たことのない物に対する

得体のしれない恐怖のような

感情を持つのも自然でしょう。

 

以前書いたように

自分はもう接種は終わっているのですが、

今後家族が接種する事もあると考えられ、

調べてみた情報をご紹介します。

 


www.tctmd.com

 

 

 

 

結論から言うと、

 

アストラゼネカ社製のワクチンにより

血栓症のリスクは増えるものの

接種による感染予防の恩恵を

上回るものではない。 

との事です。

 

デンマークで行われた30万人規模で

行われた研究では、アストラゼネカ製の

ワクチンを接種した方の血栓症

約2倍だったとの事です。

 

それだけ聞くと恐ろしく聞こえますが、

血栓症は他の病気(コロナも含め)でも

おこりうる疾患です。その割合が

10万人中30人から(3300人に1人)から

59人に増えただけとの事です。

 

これを多いか少ないかと見るかは、

記事にもあるように "highly context-dependent"

となります。つまりその場の状況による。

お住まいの地域で感染者数、死亡者数、

もし感染した場合の入院可能病床数

の状況によりワクチンの恩恵も

左右されるとの事です。

 

研究が行われたデンマークでは

既にワクチン接種により感染率が減っており、

In that case, it probably doesn't make sense to take the VTE risks associated with Oxford/Astra Zeneca vaccine. 

 

血栓症のリスクを冒す意味はない

とも書いてあります。

 

 

しかしながら、

 

今後の感染状況がどうなるかわからない。

もし接種の時期を逃したら

次がいつ来るかわからない。

 

事を考慮すると、

この論文の最終メッセージである

やはり接種が勧められるといった

意見に自分は賛成です。

 

実際にこの研究でも死亡率は

ワクチン接種により増えていないのです。

 

安全なワクチン、

何よりコロナの一日も早い収束を願います。

 

どうぞご参考に。

 

 

一緒に頑張りましょう。