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海外の最新医学記事からの役立つ情報と英語学習について、留学なし通学なしでIELTS band 7.5達成した独学派勤務医のBlog

コロナはインフルエンザと同等に扱っていいのか? 後遺症の問題

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イギリスで社会実験とも言うべき

規制解除が始まりました。

高いワクチンの普及率がなせる業ですが、

果たして本当に安全なのか、

少し怯えながらニュースを見ています。

 

 

 

さて、以前からコロナを

風邪やインフルエンザと同じ扱いにしよう、

2類から5類感染症に扱いを変えるべきだ

という声が医師も含め

色々な人から出されています。

 

本当にそれでいいのでしょうか?

以下の記事をご紹介します。

 

theconversation.com

 

結論から言うと

コロナはインフルンザと同等には扱わず、

むしとろ麻疹(はしか)と

同じように扱うべきかと。

しっかり予防しましょう。

 

 

ワクチンのおかげでコロナに感染しても

重症化や死亡率はグッと低く抑えられます。

 

しかしながら、死亡だけがコロナの

重大な問題ではありません。

 

若い人を含め、慢性的な健康被害

研究が進んでいます。

 

コロナが高齢者だけに影響を与える

というのは大きな誤解 misconceptionです。

イギリスの統計では

若年者や子供のコロナ感染者で

入院を必要としたのは60歳以上の10%

に対して1-2%、

死亡リスクは60歳以上の100人に1人

に対して2万人に1人です。

 

しかしこの数字から見えないのは、

コロナに感染し完治した後も、

以前の健康状態に戻れていない人が

多くいるという事です。

 

 

コロナに感染した人は、

無症状な人でさえ健康な無感染者に比べて

4-5か月以内に合併症を発症し死亡、

再入院するリスクが4-8倍に増えると。

 

その合併症として挙げられるのが

糖尿病や心臓病、腎臓病です。

 

オーストラリア シドニーの研究によると

軽症~中等度のコロナ症状を発症した

感染者の約3分の1に

倦怠感や息切れなどの後遺症状が

2か月以上続いたと。

 

これを”ロングCOVID"と呼んでいます。

イギリスの研究では

7人に1人が12週間以上続く

ロングCOVIDの症状を経験したと

 

また推測ではイギリスでは現在約100万人に

ロングCOVIDの症状があり、

その40%が1年以上その症状を感じており、

3分の2に日常生活に悪影響があり

18%が著しく日常生活が制限されていると。

 

若年者も例外ではなく

子供の感染者の7-8%に

ロングCOVIDの症状が見られるとの事です。

 

ここから考えると、やはりワクチンによる

集団免疫の獲得が必須かと思われます。

 

感染力の強いデルタ変異株の事を考えると

9割以上のワクチン接種が必要です。

 

medandenglish.hatenablog.com

 

副反応もあるワクチンを

子供にも接種する事を考えると複雑ですが、

学校に関連するアウトブレイクがおきた

イスラエルの事や、

子供たちにも後遺症が残る可能性を考えると、

やはり接種対象の範囲拡大を

考えないといけないのかもしれません。

 

いかがでしょうか?ぜひご参考に

 

一緒に頑張りましょう。