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海外の最新医学記事からの役立つ情報と英語学習について、留学なし通学なしでIELTS band 7.5達成した独学派勤務医のBlog

コロナワクチンにブースターは必要なのか?

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遅れながらも凄い勢いで

接種率が上昇してきた

日本でのワクチン接種も、

 

最近は確保の不足が問題となり

十分に(オリンピックまでに)

行き渡らない可能性があり

期待外れになりそうな

予感がしています。

 

さらに、長期的に考えると

ワクチンの効果が

永久に続く保証がなく、

今後も追加接種の為の

ワクチンの確保が

課題になり続けると予測されます。

 

果たして、ワクチンの追加接種

(ブースター)は

必要なのでしょうか?

 

 

以下の記事をご参考下さい。


www.healthline.com

 

結果から言うと、

まだはっきりしていないものの、

ブースター接種は必要となりそう、

との事です。

 

 

まず、以前にも紹介した

ワクチンを接種したにも関わらず

感染する例、

ブレークスルーケースと言いますが、

その殆どは無症状で大きな問題はなく

定期的な検査でひっかっかたものなので、

 

“The threshold for boosters would be to see fully vaccinated individuals getting breakthrough infection severe enough to land them in the hospital,”

Dr. Amesh Adalja @ Johns Hopkins Center

 

”ブースターを考えるのは、

ワクチンを打った人が病院に来るほど

重症なコロナ感染症を起こす

のを見てからだ。”

という意見もあります。

 

 

ブースターの接種の必要性に関しては

人によって色々な意見がありますが、

データから言うと

ファイザー、モデルナ社製のワクチン

接種者の免疫は6か月持続するので、

ファイザー社は初めの接種から

1年目でのブースターのテストを

計画してるとの事です。

 

Nature Medicineの記事では

“Additional booster doses might be necessary to extend the duration of protection”

 

ブースター接種は恐らく必要だろうと。

 

つまり、ウイルスもワクチンも

新しいものの為、いつ、どんな人が

ブースターを必要かまでは

誰も解りませんが、

免疫を長く持たせるためには

ブースターは必要だろうと。

 

 

一般的にはワクチンのブースター接種

は決して特別な事ではなく、

TDPワクチン

破傷風ジフテリア、百日咳)は

アメリカでは10年毎の再接種が

推奨されていますし、

感染が危険な地域では

A型肝炎のワクチンは1回目の接種から

12か月後の再接種が勧められています。

 

 

幼少期に行う風疹や麻疹のワクチンは

終生免疫を獲得できますが、

いずれもmRNAよりもはるかに

体内に長く残る生ワクチンであり、

mRNAワクチンの効果持続期間は

今後の課題になりそうです。

 

 

冒頭の問題に戻りますが、

もし追加接種が必要と解った時に

また確保できないでは困ります。

 

政府にはしっかりしてほしい

ところです。大変でしょうが。

 

最後に英文です、ほぼ同じ意味を

表す表現が2つありました。


 

premature to ~ = ~するにはまだ早い

It’s too early to speculate whether we’ll need booster shots like some routine vaccines.

It’s premature to predict whether COVID-19 boosters will be needed and, if so, at what intervals.


matureは成熟した、immatureは未熟

という意味ですが

premature になると時期尚早という意味。

面白いですね。


ぜひご参考に

 

一緒に頑張りましょう。