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海外の最新医学記事からの役立つ情報と英語学習について、留学なし通学なしでIELTS band 7.5達成した独学派勤務医のBlog

ワクチン接種率が最も高い国でコロナが増えている事実から考える

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今回は非常に考えさせられる記事です。

 

個人として、自分自身そして家族を守るために

ワクチンを接種する事の重要性は

今更疑う余地はありませんが、

タイトルの、それでも増えている国から

自分たちは何を学ぶべきでしょうか。

 

 

theconversation.com

 

 

 

インド洋に浮かぶリゾート地としても人気の島国セーシェル

 

国民の71%が少なくとも1回、62%が2回の

ワクチン接種を既に行っています。

アストラゼネカ社製 43% シノファーム社製 57%)

しかしながら、

コロナ新感染患者の37%、

そして新入院患者の20%

がワクチン接種者であり、

政府は規制を再導入したとの事です。

 

 

これが何を意味しているのでしょうか?

 

まず、セーシェルで流行しているのは

最もワクチンをすり抜けると言われている

南アフリカ株との事。

 

報告ではアストラゼネカ社製のワクチンは

南アフリカ株に対して0~10%の有効性しかなく、

南アフリカでは同社製のワクチンは

2月に既に停止されています。

シノファーム社製のワクチンは

データがないもののやはり多少効果は劣ると。

 

 

一方でファイザー社、モデルナ社製の

ワクチン接種が行われている

アメリカ、イギリス、イスラエルでは

イギリス変異株の流行が主流にも関わらず

新規感染者は減少しています。

 

 

なぜでしょう?

 

 

 

 

キーはワクチンの有効性と

集団免疫の獲得(接種率)です。

 

 

オーストラリアの研究所の試算によると

仮にワクチンの有効性が90%とすると、

十分な集団免疫を獲得するには

集団の66%以上のワクチン接種が必要と。

 

もしワクチンの有効性が60%とすると

集団の100%がワクチンを接種しないと

集団免疫は獲得できません。

それ以下だと集団免疫の達成は不可能と。

 

 

 

ちなみにこれは

再生産数が2.5のイギリス変異株の話

新変異株の場合再生産数は4.75

インド株は7です。

 

イギリスの研究では効果の低いワクチンでは

感染拡大のコントロールができず、

10年経っても経済は元に戻らないと。

 

 

Vaccinating the world is the only way to end the pandemic.

ワクチン接種がパンデミックを終息させる

唯一の方法です。

 

 

世界のどこかで変異種が生まれる限り、

このいたちごっこは終わりません。

 

 

高校で習ったThe ~er ... the ~er構文です。

 

The sooner we get the whole world vaccinated, the sooner we will control emergence of new variants.

全世界のみんながワクチン接種をすませるのが

早い程、新変異株の発生を早く抑えられる。

 

 

ぜひご参考に。

 

 

一緒に頑張りましょう。