ale for all dreamers

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海外の最新医学記事からの役立つ情報と英語学習について、留学なし通学なしでIELTS band 7.5達成した独学派勤務医のBlog

Door to Balloon Time

もう何年前の事でしょう。

国の診療報酬の改定で

待機カテーテル手術の保険点数が

下げられました。

その一方で緊急カテーテル手術の

点数は上げられ、

はっきりと認識していませんが、

同じ内容の手術をやっても

十万円近く差が出ます。


緊急だったら何でもいい

という訳ではなく、

患者さんが来院してから

一定の治療の完遂まで

90分という条件がついています。


この条件が結構厳しく、

特にコロナ時代だと、

コロナの検査を待っているだけで

あっという間に過ぎてしまいます。


もちろん、

検査も何よりも先に

急いで治療に進まなければいけない

症例がある一方で

緊急だけど少し慎重にならないと

いけない例もある訳で


ただ、どの病院も

目の前にぶら下げられた

ボーナス点というニンジンには

食らいつきに行きます。


結局拙速な準備で手術を受けるという、

不安定な医療を受ける患者さんが

ワリを食うというのが、


診療報酬という金で

医療をコントロールしようとする

お上の失策な訳です。



何だかなぁと思ってしまいます。