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海外の最新医学記事からの役立つ情報と英語学習について、留学なし通学なしでIELTS band 7.5達成した独学派勤務医のBlog

ファイザー社製ワクチンの2回目接種の重要性と時期

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いろいろな方々の努力で、医療関係者

以外にも高齢者を中心として、

新型コロナウイルスワクチンの接種が

自治体で始まっていると思います。

 

しかしながらニュース等で見るように

予約の取得が難しく、

1回目は接種したものの、2回目の日程が

全く不明との方も多いと思います。

 

2回接種の意義とタイミングに関して

の記事をご紹介します。

 

www.healthline.com

 

 

 

解説すると

 

2回接種した人が(fully vaccinated)、98%の

確率でCOVID-19による死亡を予防できるのに対し

1回のみ接種の人は(partially vaccinated)、64%の

死亡抑制効果しかないとの事です。

 

うまい表現があります。

 

The first shot is “priming the pump,” and the second dose brings up the water.

 - Dr. William Schaffner @ Vanderbilt University School of Medicine 

つまり1回目の接種はポンプでいえば呼び水で、

2回目の接種で水が出てくると

 

 

また、他のドクターは怖い事を言っています。

 

The virus and its variants seek out “hosts.” That means that with more people vaccinated, the virus may hone in on those who aren’t fully vaccinated.

    - Dr. John Zaia @ City of Hope’s Center for Gene Therapy. LA

 

hone in on ~ = ~に焦点を合わす、絞り込む

 

ウイルスとその変異種は宿主を探している。

たくさんの人がワクチンを接種すれば

ウイルスはワクチンが不十分な人を

狙い撃ちする。

 

 

 

厚生省では1回目のワクチンの接種20日後以降

なるべく早めの2回目の接種を勧めていますが、

不幸にも1回目の接種から

時間が経ちすぎた場合でも、

 

It’s not too late.

なるべく早めに2回目を接種しましょう。

 

記事ではファイザー社製のワクチンは

1回目接種の後、6週間は接種可能ですが、

それ以降のデータは無いそうです(CDC)。

 

 

ぜひご参考に。

 

一緒に頑張りましょう。

 

アストラゼネカ社製ワクチンに関する血栓症の問題

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自分の周りを見る限り、今のところ

新型コロナワクチンは全てファイザー社製の

コミナティが接種されているようですが、

これからもっと接種人口が増えるに従い、

他社製のものも接種される機会が

増えてくるものと予想されます。

 

一足先にワクチン接種が進んでいる

欧米からの報告ではワクチンに関連する

血栓症の報告もあり、

まだ見たことのない物に対する

得体のしれない恐怖のような

感情を持つのも自然でしょう。

 

以前書いたように

自分はもう接種は終わっているのですが、

今後家族が接種する事もあると考えられ、

調べてみた情報をご紹介します。

 


www.tctmd.com

 

 

 

 

結論から言うと、

 

アストラゼネカ社製のワクチンにより

血栓症のリスクは増えるものの

接種による感染予防の恩恵を

上回るものではない。 

との事です。

 

デンマークで行われた30万人規模で

行われた研究では、アストラゼネカ製の

ワクチンを接種した方の血栓症

約2倍だったとの事です。

 

それだけ聞くと恐ろしく聞こえますが、

血栓症は他の病気(コロナも含め)でも

おこりうる疾患です。その割合が

10万人中30人から(3300人に1人)から

59人に増えただけとの事です。

 

これを多いか少ないかと見るかは、

記事にもあるように "highly context-dependent"

となります。つまりその場の状況による。

お住まいの地域で感染者数、死亡者数、

もし感染した場合の入院可能病床数

の状況によりワクチンの恩恵も

左右されるとの事です。

 

研究が行われたデンマークでは

既にワクチン接種により感染率が減っており、

In that case, it probably doesn't make sense to take the VTE risks associated with Oxford/Astra Zeneca vaccine. 

 

血栓症のリスクを冒す意味はない

とも書いてあります。

 

 

しかしながら、

 

今後の感染状況がどうなるかわからない。

もし接種の時期を逃したら

次がいつ来るかわからない。

 

事を考慮すると、

この論文の最終メッセージである

やはり接種が勧められるといった

意見に自分は賛成です。

 

実際にこの研究でも死亡率は

ワクチン接種により増えていないのです。

 

安全なワクチン、

何よりコロナの一日も早い収束を願います。

 

どうぞご参考に。

 

 

一緒に頑張りましょう。

 

新型コロナウイルスワクチンの副反応に対する解熱剤の使用

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COVID-19に対するワクチンが

パンデミックの収束に有効な事が

判っていても、正直副反応が怖くて

気が進まない方もいると思います。

 

接種時に配られた厚生省のチラシには

こう書いてありました。

 

ファイザー製ワクチン(コミナティ)

を接種した方へ

 

 接種後、数日以内に現れる

    可能性のある症状について

  • 50%以上 接種部の痛み、疲労、頭痛
  • 10-50% 筋肉痛、悪寒、関節痛、下痢、発熱、接種部位の腫れ
  • 1-10% 吐き気、嘔吐

 

正直副反応が辛いので、解熱剤を

先に買っておいた方もいるかと思います。

それについて、

まとまっている記事をご紹介します。

 

 

www.healthline.com

 

 

 

 

結論から言うと、

 

データが少ない為はっきりいい悪い

とは言えないとの事ですが、

打つ前に熱が出るかもと解熱剤を

服用するのはお勧めしないとの事ですが、

副反応の症状が強い場合でも使う事を

やめるように勧めるものではない。

 

との事です。

 

基礎実験では解熱剤によりワクチンによる

抗体産生が抑えられる可能性があるものの、

解熱剤を服用してもなお、90%以上の

感染抑制効果があるとのこと。

ただし解熱剤にも副作用(腎機能障害、胃潰瘍等)

もあるため、基礎疾患のある人は慎重に、

との事です。

 

自分は接種翌日(2回目)に勤務で、

関節痛・倦怠感を感じた為、

市販の解熱剤をのみました。

イブプロフェンアセトアミノフェン

その翌日には普通に戻っていましたが、

同僚の一人は解熱剤をのんでも

40度近く発熱し、1週間ほど

体調不良が続いた者もいました。

 

上の記事にもありましたが、

薬以外の対処法、休養、水分摂取等も

症状を緩和するのにはいい選択だと。

 

どうぞご参考に。

 

最後に

正に的を得たコメントに自分の好きな

英単語が使われていたのでご紹介します。

 prophylaxis = prevention 予防

 

Dr. Sherrill Brown  @ AltaMed Health Services, LA

“I would recommend waiting until someone experiences side effects of fever or pain that require fever-reducing or pain-reducing medications,and not to take them as a prophylaxis to prevent vaccine related symptoms.”

 

 

一緒に頑張りましょう

 


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【第1類医薬品】ロキソニンSプレミアム 24錠 ※セルフメディケーション税制対象商品