子供はコロナウイルスを広げるのか?
緊急事態宣言が明けました。
自分たち医療職は
あまり仕事の仕方は変わりませんが、
周りの飲食店がまた賑やかになっていくのを
微笑ましく見ながらも、
また患者が増えないだろうか
と少し怯えながら見てもいます。
1回目の緊急事態宣言と違い、
学校は基本的にイベントものを除き
通常通りにやっておりますが、
果たしてそのコロナ拡散に対する影響は
如何なのでしょうか?
客観的なデータがありますのでご紹介します。
イスラエルで行われた調査によると、
ちなみに同国では
2020年9月に規制を解除したものの、
その月の半ばにはコロナの
アウトブレークを受けて
規制を11月まで再導入しました。
その規制時と非規制時を比べて
コロナ患者の発生率を比べています。
101,000人の10-19歳の年代では
規制解除により約3倍に
感染が増えたのに対し、
47,000人の0-9歳児では1.1倍程度しか
増加しませんでした。
もちろん、イスラエルで具体的に
どのように感染予防対策が行われているか
の検証が必要ですが、
この調査の結果から言える事は、
10歳以下の子どもは知られているように
重症化しにくく、
感染伝搬自体もしにくいとの事でした。
当然ですが、前述のように
10-19歳はリスクが多いわけですから、
子供と”ひとくくり”にはできません。
この結果から考えると、
この年代に対して
ワクチン接種の適応を拡大するのも
意味があるような事だと思われます。
2歳以上には基本的にマスクの着用が
勧められており、
この論文はそれを不要と
結論付けたいのではありません。
使える表現がありました。
reassuring = 安心できる 元気づけさせられる
positiveな意味です。
“These findings should be reassuring to educators conducting in-person classes in preschool and elementary school classes.”
この知見は幼稚園・保育園、小学校の
教育者にとって心強いものとなる。
いかがでしょうか。
ぜひご参考に。
一緒に頑張りましょう。